2014年7月19日 (土)

卒業旅行③ 海洋堂ホビー館四万十

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20131111日(月)
 妻と娘を学校に送り出して8時頃大阪を出発。
 目的地は海洋堂ホビー館四万十
 阪神高速、明石海峡大橋、淡路島を抜けて徳島道、高知道。
 高知道の終点、四万十中央で降りて、窪川を左に曲がり、すぐに四万十川を渡って、左側に川を眺めながらのドライブです。たまに現れる沈下橋、自然と人間の営みが調和した心地よい風景です。ホッとした気持ちになり、ゆっくりと車を走らせます。このままずっと走っていたいと思わせるような道です。
 四万十川がこんなに海に近いところ流れていることに、初めて気が付きました。地図で確認すると、四万十川の源流の海からそう遠くないところにあり、しばらく海に沿って流れ、内陸に入ってから下るようです。
 JR予土線打井川駅あたりで四万十川を渡り、山の中に入りしばらく走ると、廃校になった小学校を利用した海洋堂ホビー館四万十に到着です。海洋堂は世界的に有名なホビーメーカーで本社は大阪門真市にあります。このミュージアムは海洋堂と四万十町が協力して開館したようです。
 海洋堂ホビー館四万十は自らが「へんぴなミュージアム」と称しています。この場所は海洋堂創始者で前社長である「館長」、今の社長の父上の故郷だそうです。本当に辺鄙な場所にこの施設を作ったのは、館長の故郷に錦を飾るという思いとともに、展示や施設の内容に自信があるからではないかと思います。フィギュアに大した興味のない私でもその内容に圧倒されます。
 フィギュアにあまり興味のない私がここを訪ねたのは、海洋堂さんに仕事をしていただいたことがあるからです。飲料メーカーのノベルティとして、深海生物のフィギュアを作っていただきました。1シリーズ10種類ほどのフィギュアを合計1000万個程、新しく発売された高知室戸の海洋深層水を利用した清涼飲料水の首に掛けました。深海生物はちょっとグロテスクで、しかも海洋堂さん製作だけあって、とてもリアルです。こんな気持ち悪いものを口に入れるものに付けて大丈夫だろうかと心配したのですが、あっという間に完売。第2弾も好評で飲料の販売に大いに貢献しました。私の30年間のサラリーマン生活において代表的な仕事の一つです。その深海生物たちの展示を確認することが今回私がここを訪問した目的です。

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 深海生物のフィギュアは無事に確認できました。自分が関わった仕事がこうして展示され、キャンペーンが終了した後も人の目に触れ、残っていくのは嬉しいですね。広告会社の仕事は、形が残っていくものが多くないので、こんな仕事ができた私は幸せだと思います。
 少しの間ですが、海洋堂さんとお付き合いできたのは、私にとって貴重な体験でした。このミュージアムの館長である宮脇修さんは海洋堂創業者。私がお会いした時は社長でしたが、「館長」と呼ばれていました。頂いた館長が描いた絵本は、娘の絵本の本棚ではなく、私の本棚に排列されています。

 現場を仕切っていたのは館長の息子さんで現社長である修一さんでした。当時は専務でした。社長になった今でも「せんむ」と呼ばれています。この「せんむ」が凄い方なんですよ。
 海洋堂が主催するオタクの祭典「ワンダーフェスティバル」に、深海生物フィギュアの展示ブースを出展するよう依頼されました。とにかく「カッコイイ」のを創れと。とにかく、仕事にはすべて「カッコ良さ」と「こだわり」が求められます。というか、当然のことのようです。かなりビビったのですが、ブースは優秀なプロダクションさんに丸投げしてカッコイイのが出来ました。せんむにもお褒めいただきました。ホッ…。
 この「ワンダーフェスティバル」では、せんむ曰く「オタクの心意気」に圧倒されました。ガレージキットの製作者、コレクター、コスプレプレイヤー等の情熱は開場時のスタートダッシュに象徴されます。映像の早送りをリアルに見ているようでした。また、守られている秩序にも感心しました。開場前に隣の駅まで並んだ来場者の整理は自主的に行われていたようだし、コスプレの撮影もちゃんと並び時間を守って行われていました。ガレージキットやフィギュアの緻密さ、芸術性とともに、お行儀の良さが日本の「オタク」文化の誇れるところで、それ故に世界中の人に認められているのではないかと思いました。。

 そんなこと思い出しながら一通り展示を見て回りました。時間に余裕があればもっといたかったのですが、砂浜美術館の村上理事長との約束があったので、ミュージアムを後にします。山越えの道。ナビは道の狭さや険しさまでは教えてくれません。対向車が来たら離合に困ったかもしれませんが、一台も車とすれ違うこともなく無事入野の浜にたどり着きました。普通だったら通らない山道。これも貴重な体験。ちょっと怖かったけど、気持ちの良いドライブでした。とはいえ、もし次回があれば打井川まで戻って四万十川沿いをドライブしたいです。

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2014年7月12日 (土)

卒業旅行② プロローグ 鎧塚さんのトークショー

2013117日(木)
 卒業旅行の前に伊賀上野まで小ドライブしました。目的は島ヶ原で行われるイベント「おーきに!実の秋フェスタ」
 イベントのちらし→「minorinoakifesta.pdf」をダウンロード

 数年前に仕事でお世話になったプロデューサーの志村さんがトークショーのインタビュアーをするというので勝手に見せてもらうことにしたのです。
 まずは上野城へ。天守閣からの眺望は楽しめましたが、忍者ショーは時間がなく見送り。駐車場前で数人の忍者とすれ違ったのですが、私の理解できない外国の言葉らしきもので喋っていました。忍者の符丁かな。
 島ヶ原は大阪からだと、関西本線JR伊賀上野駅の一つ手前の駅。今回のイベントは伊賀・島ヶ原おかみさんの会の主催。地元の女性が地域おこしに頑張っています。今回のイベントの内容は食事と物販とトークショーだったのですが、一週間前に予約しようと思ったら満員。田舎のイベントだと甘く見ていました。
 以前仕事でお世話になった志村さんは、「美し国おこし・三重」地域担当プロデューサーです。私と仕事をしていただいた当時は東京に事務所があり、三重との二重生活をしていましたが、現在は完全に三重に根を張っているようです。その志村さん、忍者の装束で登場しました。今回はいきなり来たので、またの機会にゆっくり話を聞かせて欲しいとご挨拶しましたが、未だにお伺いできていません。そろそろ行かなくては…。


 トークショー会場は100人以上の人で満員。私は予約をしていなかったので最後列の席。すぐ後ろや脇には地元のおかみさんたちが立っています。鎧塚さんの話に熱心に頷き、心から共感、理解している様に胸を打たれました。
 ゲストである有名パティシエの鎧塚さんは、私と同窓の川島なおみさんのご主人です。テレビにもよく登場していたので、ちょっと軽めの人だと思っていたのですが、全くそんなことなく、頭が良く真面目で熱い信念を持つ方でした。この島ヶ原のおかみさん達が開発したパウンドケーキが、鎧塚さんのプロデュースでパワーアップし、「忍半蔵」として渋谷ヒカリエの「Yoroizuka Farm Tokyo」で販売されるそうです。(後日食べてみました。美味しかったです。)このトークショーはその記念に開催されたものです。随分時間が経ってしまったので、話の内容全ては思い出せないのですが、私にしては珍しくメモを取っていたので、思い出して書いてみます。
 お菓子作りの原材料は地方の農家から供給されます。鎧塚さんは出来るだけ産地に足を運んでいます。そこで聞かされるのは第一次産業である農家の人手、後継者不足。都会では就職難が問題になっているのに、それはおかしいと思ったそうです。行政からの補助金などで、地方の農産加工の機械や施設には、鎧塚さんも羨むような立派なものが多いそうですが、それらを十分に活かせている所は少ないようです。鎧塚さんはパティシエで有名になった自分に何かできないか考え、地方で頑張っている人と商品を掘り起し、自分がプロデュースし商品力を強化し、ヒカリエの自らの店舗で販売することにしました。
 鎧塚さんのもとに持ち込まれる素材は品質の良いものばかりです。蜜柑だったら、皮が薄くて甘いもの。しかし、鎧塚さんは蜜柑の甘い酸っぱい、皮の厚さは、それぞれの長所短所ではなく、個性だというのです。厚い皮はマーマレードに適しているし、酸味がないとケーキの中で素材らしさがでないし。売れないと思うものをお金に換えられないのが農家の弱点で、お金に換えるのがパティシエの腕なんだそうです。
 本当に美味しい果実はそのまま食べるのが一番美味しいですよね。なるほど、果物の個性を生かし、もっと美味しくケーキとして食べる。成程、菓子作りの神髄ですね。
 メディアに対する考え方も、露出することで、有名になったり、売り上げが増えたりするのは一時的であることが判っていて、その効果や結果について過信はしないが、利用できるものは効果的に利用する。地についた考え方を持っているようです。
 彼の話を聞いていると、地元のおかみさん同様にウンウン頷いてしまいます。その辺りは、著作『職人力! トシ・ヨロイヅカのパティシエ哲学』に詳しいそうですので、興味のある方は是非ご購読を。鎧塚さんには失礼ですが、思いがけず有意義な時間を過ごすことが出来ました。この後の卒業旅行にも大きな影響と刺激を与えてもらいました。

 帰途は163号線。木津川沿いの道はとてもきれいで、気持ち良いドライブでした。日本の風景ってホント素敵です。

 この4日後、四国に向け出発します。

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2014年7月11日 (金)

卒業旅行① こんな行程でした。

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昨年の11月末。勤めていた会社を辞めました。退職前の有給消化を利用して旅に出ました。まずは四国です。その後は九州へ。出来るだけ気の向くままに。
テーマは「自分探し」と娘に言ったら、「何やねん、それ!」って、思いっきり侮蔑の眼差しで笑われました。
 32年間、都会でのサラリーマン生活。後のことを決めないままの退職。自分はどう暮らすべきなのか、どう暮らせるのか。何ができるのか。こんな機会でもないとなかなか会いに行けない田舎に住む人に会い、今後の人生の参考とするための旅としました。この旅でいろいろ判ったことがあります。自分が今後どんな考え方で生きていくのかはある程度明確になりましたが、具体的に何をして暮らしていけばいいのかは、退職して半年以上経った今でもまだ決めることができていません。

【行程】
2013
1111日(月)
 大阪発
 四万十町 海洋堂ホビー館四万十 
 私のお仕事のひとつ、深海生物フィギュアの展示を見る。
 黒潮町 仕事で知り合ったNPO法人砂浜美術館 理事長 村上健太郎さんと夕食。
 ネストウエストガーデン土佐
2013
1112日(火)
 道の駅 ビオスおおがたでお土産購入。隣接する砂浜美術館事務所に挨拶。
 足摺岬へ。途中、足摺巨石群
 海沿いをドライブ。土佐清水、宿毛を通り宇和島から高速道路。
 今治で後輩と落ち合い、彼の自宅のある大三島へ。 
  そのまま後輩宅泊
20131113日(水)
 大三島で大山祇神社参拝。誰も行かない展望台。伯方の塩大三島工場見学。
 ロングドライブ。道のすぐ下は瀬戸内海。
 佐多岬で豊後水道越し九州に沈む夕日を眺める。
  八幡浜のビジネスホテル ニューホテルトヨ泊
20131114日(木)
 八幡浜からフェリーで臼杵へ。
 原尻の滝から竹田の岡城跡
 高千穂 高千穂神社
  五ヶ瀬温泉 木地屋
20131115日(金)
 国見ヶ丘 天岩戸神社
 薩摩川内市 FMさつませんだい上栫局長と夕食
  スーパーホテル 薩摩川内泊
20131116日(土)
 薩摩川内から国道3号線、八代から九州自動車道。
 実家近くで弟とテニス。
  福岡の実家泊
20131117日(日)
 日田天ケ瀬 うつわ工房 へ。
  実家泊
20131118日(月)
 親父の病院付き添い。
 北九州八幡 友人と夕食。
  そのまま友人宅泊
20131119日(火)
 北九州小倉 ナカノテツ小倉本店へ。 社長である友人と昼食。
 国道9号線で島根県浜田市へ。 
 島根県立大学院生である中国人の友人と夕食。
 浜田ステーションホテル
20131120日(水)
浜田から浜田道、中国道。
 帰宅

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