2014年7月11日 (金)

卒業旅行① こんな行程でした。

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昨年の11月末。勤めていた会社を辞めました。退職前の有給消化を利用して旅に出ました。まずは四国です。その後は九州へ。出来るだけ気の向くままに。
テーマは「自分探し」と娘に言ったら、「何やねん、それ!」って、思いっきり侮蔑の眼差しで笑われました。
 32年間、都会でのサラリーマン生活。後のことを決めないままの退職。自分はどう暮らすべきなのか、どう暮らせるのか。何ができるのか。こんな機会でもないとなかなか会いに行けない田舎に住む人に会い、今後の人生の参考とするための旅としました。この旅でいろいろ判ったことがあります。自分が今後どんな考え方で生きていくのかはある程度明確になりましたが、具体的に何をして暮らしていけばいいのかは、退職して半年以上経った今でもまだ決めることができていません。

【行程】
2013
1111日(月)
 大阪発
 四万十町 海洋堂ホビー館四万十 
 私のお仕事のひとつ、深海生物フィギュアの展示を見る。
 黒潮町 仕事で知り合ったNPO法人砂浜美術館 理事長 村上健太郎さんと夕食。
 ネストウエストガーデン土佐
2013
1112日(火)
 道の駅 ビオスおおがたでお土産購入。隣接する砂浜美術館事務所に挨拶。
 足摺岬へ。途中、足摺巨石群
 海沿いをドライブ。土佐清水、宿毛を通り宇和島から高速道路。
 今治で後輩と落ち合い、彼の自宅のある大三島へ。 
  そのまま後輩宅泊
20131113日(水)
 大三島で大山祇神社参拝。誰も行かない展望台。伯方の塩大三島工場見学。
 ロングドライブ。道のすぐ下は瀬戸内海。
 佐多岬で豊後水道越し九州に沈む夕日を眺める。
  八幡浜のビジネスホテル ニューホテルトヨ泊
20131114日(木)
 八幡浜からフェリーで臼杵へ。
 原尻の滝から竹田の岡城跡
 高千穂 高千穂神社
  五ヶ瀬温泉 木地屋
20131115日(金)
 国見ヶ丘 天岩戸神社
 薩摩川内市 FMさつませんだい上栫局長と夕食
  スーパーホテル 薩摩川内泊
20131116日(土)
 薩摩川内から国道3号線、八代から九州自動車道。
 実家近くで弟とテニス。
  福岡の実家泊
20131117日(日)
 日田天ケ瀬 うつわ工房 へ。
  実家泊
20131118日(月)
 親父の病院付き添い。
 北九州八幡 友人と夕食。
  そのまま友人宅泊
20131119日(火)
 北九州小倉 ナカノテツ小倉本店へ。 社長である友人と昼食。
 国道9号線で島根県浜田市へ。 
 島根県立大学院生である中国人の友人と夕食。
 浜田ステーションホテル
20131120日(水)
浜田から浜田道、中国道。
 帰宅

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2014年7月 8日 (火)

田舎暮らしの友人を訪ねる。

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 6月29日日曜日。7年ほど前にサラリーマンを辞めて現在田舎暮らしをしている友人を訪ねました。 彼は大学運動部の同期、関東に住み、旧財閥系建設会社に勤務していましたが、早期退職し中国地方の山間の町に暮らしています。

 我が家から車で約2時間半。まずは高速道出口近くの道の駅へ。地元名産の桃と、その他地元産の野菜を買いました。友人に出発をメールして彼の家に向かいます。そこから温泉街を横目に約20分。家の前で奥さんが出迎えてくれました。

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 友人の暮らす家はとても素敵でした。築何年かは聞くのを忘れましたが、昔の日本の暮らしを感じさせる、しっかりした造りです。農家らしい家が、暮らしやすいようにリフォームされています。リノベーションといってもいいかもしれません。狭い玄関の家で暮らす私にとってはとても羨ましい、広々とした玄関。南面は日本家屋らしい二間続きの和室。ウッドデッキは友人が作ったそうです。元は土間で竈もあったという奥には、シンプルで使いやすそうで、居心地が良いフローリングのダイニングキッチン。コーナーに友人自慢の、私にとっては憧れの薪ストーブ。趣味の良いオーディオラックやチェストは友人の手作りだそうです。作業部屋には、丸鋸、電動カンナ他、
D.I.Yに必要な工具類が揃い、計画中の車庫作りのための材料があります。会社を辞めて、本当は木工職人になりたかったという友人。本職にはできなかったけど、できるところは友人自身でリフォームしたりして、充分に物造りを楽しんでいるようです。見事なお手並みでした。不器用な私には真似できそうにありません。
 到着がお昼前だったので、早速お昼をご馳走になりました。地元の鯖寿司。日本海産の鯖を使ったものが作られているそうです。鯖街道は福井から京都だけではなく、山陰から中国地方にもあるのですね。いただいたのは私が寄った道の駅で売っている鯖寿司で、一番のお気に入りだそうです。美味しかったです。ご馳走様でした。
 食事をいただき、ひとしきり話をしたところで家の周りを見せてもらいます。

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 家屋の裏には畑があります。ジャガイモ、玉ねぎは収穫済み、胡瓜や茄子、ピーマンが収穫の時期を迎えていました。お隣さんが野菜作りの師匠で自家消費には十分の量が獲れるそうです。自分で作った野菜を食べられるのも羨ましいです。胡瓜、ピーマン、茄子をお土産にいただきました。


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 裏山には古い神社があります。小さいけれど立派な祠で、地域の人が守っているようです。祭りも行われていて、友人は今年の当番だそうです。神社って信仰の為よりも、地域の繋がりの為にあるのかもしれませんね。

 
 チェーンソーをホンの少しだけ使わせてもらいました。重さは5㎏程らしいのですが、私には10kg程に感じられます。トリガーを押して刃を回した時の振動は思った程ではなく、細い丸太なら一瞬で切れてしまいます。切り口は思ったよりも幅が広く、木くずの飛び散りは予想以上。一瞬で靴が木屑まみれになってしまいました。トリガー式のスイッチのついたダイソンのコードレス掃除機を重いと感じる私には林業は無理そうですね。冒頭の写真、このへっぴり腰は笑えます。

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 薪割も体験したかったのですが、丸太を斧で割るのはとても難しく、友人でも無理で薪割機を使っているそうです。

 友人の現在の仕事は林業です。林業は植林から間伐などを経て木を育てる仕事と、育った木を伐りだして商品として利用する仕事の大きく二つに分かれていて、現在では全く別の仕事として成り立っているそうです。友人は前者、木を育てる仕事をしています。
 前回彼に会ったのは、彼がこの仕事を始めて2年目位だったでしょうか。クラブのOB仲間と共に行った旅行でした。皆でジャグジーに入った時に見た彼は、全ての筋肉の形が判るほどに見事な身体をしていました。林業は肉体的に辛い仕事です。山に入るのに必要な装備は、チェーンソー、燃料、食料、水など20㎏程になるそうです。斜度45度の斜面で木を切るよりも、この装備を携えて現場まで行くのが何よりも辛いそうです。それでも彼にとってはサラリーマン生活のストレスに比べればマシなようで、とても楽しく生活しているように感じました。
 勤めていた会社を早期退職して田舎暮らし。最近流行の理想的な生き方かもしれません。私も羨ましいと思います。しかし、誰にでもそれを実現できる訳ではありません。私の友人の場合、それを実現するための条件に恵まれていたのかもしれません。最低限必要な条件は、暮らしていけるだけの経済的裏付けと家族の理解だと思います。彼には、家を購入するだけの経済状況と肉体労働が出来るだけの体力があり、奥さんの家族が先に田舎暮らしを始めていました。暮らす場所は、山間部とはいいながら、限界集落ではなく、普通に生活にするにはほとんど不便の無いような場所です。もちろん、便利すぎることが常識になっている都会暮らしとは比べようがありませんが、体力が衰える老後の生活にも耐えられそうなロケーションです。
 極端にシンプルに考えると、衣食住の心配さえなければ人は生きていけます。日本中、特に田舎では空き家が増えているようだし、食べ物は売る程あるのだから飢え死にはしません。必要なエネルギーも森林資源や水資源を使えばある程度なんとかなりそうです。田舎で人間的な生活をしようと思う場合に障害となるのは、人間すべての営みに経済的価値を与え金銭で取引する、「経済」と呼ばれているシステムかもしれません。食住の自給ができる地域での暮らしが成り立たないのは異常です。育てた人の顔の判る新鮮な野菜や肉を自宅のウッドデッキでバーベキューするという田舎ではほぼコストがかからない簡単なことが、都会では高いお金を払ってやっと実現する。何か歪な気がします。「お金」がなければこの社会が滅びる、と思わせるよう脅しているのは、実際には人間が生きていくために本当に必要な生産的活動をしないで金銭を得ている人々かもしれません。その脅しに屈せず、人間の本質を見極めた価値観を多くの人が持てれば、もっと真に人間的な生活ができるかもしれませんね。
 話が堅苦しくなってしまいましたが、今回の友人訪問はとても楽しいものでした。久々に彼と会って話ができて嬉しかったです。本当はもっといろいろ話を聞こうと思っていたのに、ほぼ一方的に私が喋りまくってしまいました。ごめんなさい。そして気を使っていただきありがとうございました。

 いただいた茄子と胡瓜は浅漬けにしました。茄子と玉ねぎで夏野菜のスープを作り、次の日にはカレーにしました。ピーマンは肉詰めにし、シーチキンと炒めて醤油をちょっと垂らしたのも美味しかったです。別に玉ねぎをたっぷり炒めたカレーも作りました。どの野菜も私にとっては店で買うものよりも出来が良く美味しいものでした。家族も喜んでくれました。ありがとうございました。また是非訪れたいと思っています。よろしくお願いします。


 私は昨年の12月に32年間のサラリーマン生活に一旦区切りを付けました。サラリーマンとして給料を貰いながら、便利な都会での暮らしが、収入が不安定になる暮らしに変わることに不安がありました。都会暮らしをやめた人が田舎でどのように暮らしているのかを知りたくなり、勤務先を辞める際の有給消化を利用して、田舎で暮らす知人を訪ねる10日間ほどの旅をしました。ブログにアップしようと思いつつ半年以上が経ってしまいました。本来は最初に今回訪ねた友人のところに行くべきでした。今回このブログをアップしたのを機会に、田舎暮らしの友人を訪ねる旅について書いていきたいと思います。思っているだけです。書けないかもしれません…。いつになることやら…。

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