09021. ワーキングプアの反撃
雨宮 処凛/福島みずほ 七つ森書館
ゴスロリ・ファッションで元右翼、ロックバンドのボーカル、作家で、貧困問題に取組む雨宮処凛。
衆院選での露出で、ほぼ「惚れる」近い状態になってしまった御存知、社民党党首の福島みずほ。
この、気になる二人。著作には触れたことがなかったので、二人同時に体験できる対談を読むことにしました。
対談が行われたのは2007年。当時は安部政権。完全に国民無視の右傾化?国家主義化が進んでいた時代です。「個人」が疎んじられ、「自己責任」を理由に責任を取らない人々に切り捨てられ、人間としての尊厳させも亡くさざるをえなかった人が世に溢れている現状を話しています。ヒステリックにならず、冷静に、でも情熱を持って、客観的に、でもその人の立場に立って、問題提議しています。彼女たちの話している内容は自民党政権下ではまったく改善されず、2008年秋の「リーマン・ショック」と麻生政権の無策で、最悪のものとなってしまいました。これ以上に無い最悪の状況になって初めて、その反動が今年夏の衆院選での民主党への政権交代に結びついたのでしょう。
「生き辛いのも、貧乏なのも、決してあなたのせいではない」という、二人の発言はごくごく真っ当なものだと私は思います。多くの人々が、正体不明の国体やら、企業やら社会とかいうものに怯え、自分だけがそこからはみ出ないようにとギスギスし、多くの若者は最初からはみ出てしまっているのです。彼らの責任以外の原因で。
鳩山新政権はどこまでやってくれるでしょう。当然のことながら、この対談が行われた時点で、福島さんは、大臣になるなんて思ってもいなかったに違いありません。これからが正念場です。問題提議と理想論でなく、現実の解決策を提示するだけでもなく、実行しなくてはいけないのです。今となって二人がどう思っているのか、対談をもう一度読みたいと思います。数年後でも、二人が苦労話として笑いながら、こんな話もしましたね、と楽しい対談が聞けたら良いな、と希望します。
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