2014年3月27日 (木)

世紀の日本画

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 325日、父親との東京散歩。浅草グリルグランドでの食事の後、上野の美術館に行き、特別展「世紀の日本画」を鑑賞しました。代表的な日本画を集めたものだと思っていたのですが、日本美術院再興100年記念の展覧会で、他の会派の方作品はありませんでした。
 展示作品は素晴らしいものばかりで、どれもどこかで見たことがあるような気がする作品ばかりです。実際に美術館などで観たものではなく、たぶん、TXの「開運!なんでも鑑定団」あたりで見ているのではないでしょうか。実際に鑑賞することができて、日本画の素晴らしさを再認識しました。
 私にとってこの美術館は30数年前、学生の頃、父親の従弟の日本画家が出品している展覧会を見に来て以来久々にきたことになります。観覧中に看護師国家試験の合格を知らせるメールがあり、思い出深いものとなりました。

 私の父は幼いころに父親を亡くし、母親が住み込みで働きにでたので、京都でその兄、父にとっての叔父の家で小学校時代を過ごしました。叔父の子ども、父にとっての従弟と一緒に暮らしたのですが、その長男、西村昭二郎さんは東京芸術大学を卒業し、日本画家として活躍しました。日本画の会派、「創画会」の会員で、同じく会員の加山又造さんとは同級生で、昭二郎さんの告別式での友人代表弔辞は加山さんでした。美術院の平山郁夫さんは下級生で、同じ時期を芸大で過ごしたようです。芸大では画材を後輩に渡していたらしく、平山郁夫さんは、昭二郎さんの名前があるキャンバスを持っていたと、後日仕事をご一緒させていただいた時に私の父に話してくれたそうです。
 当時の芸大では泊まり込みで卒業制作をしていたらしく、私の父親も手伝いで泊まり込んだことがあるそうです。上野の銭湯に行くのに、真夜中の12時過ぎてから行こうと言われ、行ってみると男女混浴だったそうです。女性の裸を見慣れている筈の画学生達も混浴は大好きみたいだったようですね。父親によると、若い普通の女性が入浴していたそうです。おおらかだったのですね。

 鑑賞後に1階のカフェでお茶をいただきながら、父親の昔話を聞かせて貰いました。そういえば、昭二郎さんにもここのレストランでご馳走になりました。昭二郎さんにもう一度ご馳走になることはできません。父親とはいつまで話ができるのでしょう。
 今回の東京集合は、昨年膵臓癌の手術をした父親の快気祝いと、私の妻の看護師試験お疲れ様会でした。とても貴重な時間を過ごすことができました。

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 羽二重と抹茶のセット。お盆も茶碗も岡倉天心にちなみ福井のものだそうです。

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2011年2月14日 (月)

彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)

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連休明けの月曜日だというのに、代休を貰って妻とバレンタインデート。松竹座で歌舞伎を鑑賞しました。
3階席だったので花道がちゃんと見られないのが残念でした。演目は仁左衛門の彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)もちろん、最低限の予備知識がないと面白くないのですが、通し狂言なので、事前の情報なしでもストーリーを楽しめます。ただ、4時間の長丁場。見せ場は大詰。四幕目で仁左衛門さんが登場したときには私は疲れてしまっていました。ウトウトしかけたのですが、仁左衛門さんが舞台に上がるとグッと華やかになるんですね。やっぱり違いますね。
松也さんのお菊も素敵でした。子役が舞台上でウトウトしてしまい、とても可愛かったのですが、妻がそれに気が付き私に伝えようとしたら私もウトウトしていて、呆れられました。

通し狂言は初めてだったのですが、昔の人は一日かけてゆったりと歌舞伎を楽しんだであろうことを感じられました。贅沢な娯楽です。贅沢といっても、堅苦しいものではなく、歌舞伎はコメディで、役者さんはコメディアンであるという思いを強くしました。当たり前かもしれないけど、滑稽な動作や台詞廻しは今の吉本なんかに通じてます。敵討ちという明るいとは言えない話ですが、大いに笑うことが出来る演目でした。リラックスして構えずに見ていると、かっこよさ、美しさ、滑稽さを堪能できます。仁左衛門さんはもちろん、役者さんの立ち振る舞いは素晴らしいですね。

<オフィシャルサイトから転載>
片岡仁左衛門 昼夜の仇討
二月大歌舞伎

通し狂言

  彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)

  序 幕 第一場 長門国住吉鳥居前の場
      第二場 同 社前の場
      第三場 同 郡城下馬場先の場
  二幕目     長門国吉岡一味斎屋敷の場
  三幕目 第一場 山城国眞葛ヶ原浪宅の場
      第二場 同 釜ヶ淵の場
  四幕目 第一場 豊前国彦山杉坂墓所の場
      第二場 同 毛谷村六助住家の場
  大 詰     豊前国小倉立浪主膳正本陣の場

                 毛谷村六助  仁左衛門
               一味斎姉娘お園  孝太郎
                  京極内匠  愛之助
                一味斎妻お幸  竹三郎
               一味斎妹娘お菊  松 也
                 衣川弥三郎  薪 車
                 若党佐五平  猿 弥
           吉岡一味斎/杣斧右衛門  彌十郎
               衣川弥三左衛門  段四郎

通し狂言
  彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
 『彦山権現誓助剱』(ひこさんごんげんちかいのすけだち)は、もともと人形浄瑠璃の仇討ちものの傑作で、天明7(1787)年に歌舞伎に移されました。九段目にあたる「毛谷村」(けやむら)の場は、よく知られていますが、関西での通し上演は、実に67年ぶりとなります 。

 長門国郡家(こおりけ)の武道指南役吉岡一味斎(いちみさい)は、妻お幸、娘お園、妹娘お菊を残して、京極内匠(きょうごくたくみ)に殺されます。一家は仇討ち御免の御墨附を貰いますが、仇討ちの道中でお菊は返り討ちに遭ってしまい、一子の弥三松を佐五平に託します。

 一方、一味斎の弟子毛谷村の六助は豊前国彦山の麓で百姓暮らしをしていました。六助が杉坂の墓所で母の墓参りをしているところ、微塵弾正(みじんだんじょう)という男に御前試合に負けて欲しいと頼まれます。そこへ京極に襲われた佐五平が現れ、弥三松を六助に託して息絶えるのでした。

 約束通り、六助は御前試合で微塵弾正に負けてやります。そこへやって来たお園は、甥の弥三松が六助の家にいることから、佐五平を襲ったのが六助だと思い込み、斬りかかります。しかし実は、六助とお園は一味斎が決めた許嫁同士で、先の微塵弾正こそ京極内匠だったのです。正義感の強い六助は怒りに震え、京極内匠の仕官する小倉領内へと仇討ちに出立し、お幸、お園、弥三松の後見として、見事本懐を遂げるのでした。

 毛谷村の六助を、満を持して仁左衛門が初役で勤め、剣の達人にして、朴訥で正義感に溢れる六助を、颯爽と余すところなく魅せます。個性豊かな登場人物たちが彩る、波瀾万丈で起伏に富んだ物語を、丁寧な通し上演の形でお楽しみ頂きます。

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2008年1月26日 (土)

壽 初春大歌舞伎

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松竹座で歌舞伎を鑑賞しました。過去3回良い席で観たのですが、今回は2階席。1階席に比べるとなんとなく庶民的な雰囲気で周りがワサワサしていました。役者の表情までは見られないものの、舞台全体を俯瞰で観られるので、これはこれで良い感じ。3幕それぞれ約1時間。休憩を入れて4時間。今回も贅沢な時間を過ごすことができました。

一、御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)  

弁慶上使(べんけいじょうし)

武蔵坊弁慶  橋之助

侍従太郎  彌十郎

腰元しのぶ/卿の君  新 悟

花の井  吉 弥

おわさ  扇 雀

弁慶、たった一度の恋が描かれます。武蔵坊弁慶が大泣きするのです。義経の正妻・卿の君の首を差し出すことになった弁慶は、身代わりに腰元・しのぶを身代わりにします。しのぶはこの運命をうけいれますが、その母おわさは受け入れません。父を知らぬしのぶに、父に会わせるまではと。弁慶はしのぶを刺してしまいますが、しのぶは弁慶の娘でした。おわさは弁慶が若い頃に一度だけ契りを交わした女性だったのです。娘を亡くす母、おわさ・扇雀のみどころがいっぱいです。最後にしのぶを娘と知った弁慶・橋之助が、その首を持ち花道を大泣きしながら去るところが大いに盛り上がります。歌舞伎らしい節回しで、台詞はほとんど理解できません。話の筋の予習が必要ですが歌舞伎らしさを堪能できた出し物でした。

二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)  

吉野山(よしのやま) 

佐藤忠信実は源九郎狐  三津五郎 

早見藤太  橋之助 

静御前  藤十郎

満開の桜を背景が美しい、 『義経千本桜』の四段目にあたる道行の場面。 義経を追って静御前が桜満開の吉野山へ。「初音の鼓」を打つと、お供の忠信、実は静の鼓に張られた狐の子が、姿を現します。忠信は静に、戦死した兄継信の戦場での様子を物語るのです。静御前・藤十郎の綺麗な舞い。かっこよく、ちょっとコミカルな忠信・三津五郎。前半のこの二人、見慣れない私にとってはちょっと退屈ですが、藤太・橋之助が家来とともに登場するとグッと動きが激しくなります。若い役者さんのアクロバティックな動きがとても楽しい。

三、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)  

玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)  

新町井筒屋の場亀屋忠兵衛  翫 雀

丹波屋八右衛門  橋之助

井筒屋おえん  竹三郎

槌屋治右衛門  彌十郎

傾城梅川  扇 雀

大坂新町の廓が舞台。淡路町の飛脚問屋亀屋の養子・忠兵衛は遊女梅川を身請けしようとするもののお金を用意できません。友人の丹波屋八右衛門が割って入り、恥をかかされた忠兵衛は預かりものの金に手をつけてしまいます。預かった小判には封印がしてあるので、それを切った時点で公金横領です。時代が新しい演目で、上方ことばの台詞はわかりやすく楽しめます。随分前に南座の顔見世興業で同じ演目を観ました。誰が演じたのかは忘れましたが、顔見世だったので、ショートバージョンだったと思います。今回は上方歌舞伎の名作をたっぷり堪能できました。

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2007年10月 7日 (日)

憑神

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松竹座に観にいきました。

幕末の江戸―。代々将軍の影武者をつとめる由緒ある家柄であったが、今は雑用ばかりの御徒士の中で甲冑の管理を請け負っている下級武士、別所家の彦四郎(中村橋之助)は、婿養子先から離縁され、妻子と離れ離れに―。

ひょんなことから朽ちかけた祠に出合う―。困ったときの神頼み!と、手を合わせ、なんと現れたのは、憑神さまだったのだ!

原作は浅田次郎。

抱腹絶倒!幕末娯楽時代劇。極上のエンタテインメント。たっぷり楽しませていただきました。

主演は中村橋之助、とても楽しそうに弾けきっていました。当たり前かもしれないけど、和服の立ち居振る舞いが綺麗。見得をきる姿はさすがです。妻によると、ちゃんと寄り目になっていたそうです。

競演は 鈴木杏 、升毅、デビット伊東 、葛山信吾 、藤谷美紀、秋本奈緒美 、野川由美子 、他。皆さん持ち味出して素晴らしかったです。特に升毅の大店の旦那、実は貧乏神は今までの私の持つイメージを変えてしまいました。

テンポも良く、あっという間のひととき。舞台ってやっぱり良いですね。若い人にも充分楽しめる内容だった思います。

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2006年11月27日 (月)

マンマ・ミーヤ

劇団四季

Tvcf1014  「ABBA」のヒットナンバー22曲で綴られるミュージカル。
世界中で公演されているそうです。
妻は一年ほど前に観にいって面白かったと言っていたのですが、そのときは席が悪かったそうです。今回は良い席で観ることができました。

舞台はギリシャの小島。ホテルを1人で切り盛りするシングルマザーのドナ、そして結婚式を明日に控え、普通の幸せな暮らしを夢見る20歳の娘ソフィを中心に、ソフィの"父親探し"を軸にしたストーリーが展開します。
母親の昔の日記を盗み読みし、父親の可能性アリと見込んだ3人の男に自分の結婚式の招待状を送るソフィ。
しかしふたを開けてみると、なんと3人全員が「自分が父親だ」と名乗りを上げる・・・という、ありそうでなさそうなロマンティック・コメディ。

メインのキャストではなかったようです。ドナ役は早水小夜子さん。ちょっと中年体形のおばさん(失礼)。初見の私にはイメージピッタリ。でも、御不満な方も多いようですね。サムやビル・ハリーが「昔のままだ。変わってないよ。」という台詞は男としての優しさゆえだと解釈します。
ターニャの森以鶴美(もりいづみ)さんは、まさに「はまり役」。前田美波里さんだともっと凄みがあるのでしょうか。

私は「ABBA」世代ともいえる歳なので、なつかしの音楽を堪能させて貰いました。客は盛り上がりは上々で、最後は、お決まりらしいのですが、全員のスタンディング・オベーションです。カーテンコールも数度。妻が以前に見た時よりも盛り上がっていたそうです。

生の舞台っていいですね。

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2006年11月22日 (水)

上海人民滑稽劇団

上海喜劇「七十二家房客」

Blog061118_003_1 11月16日(木) メルパルクホール  中国語の先生と会社で中国語を勉強している仲間で観にいきました。

チラシに「上海版新喜劇」とあるとおり、そのまま「吉本新喜劇」中国語版です。舞台は30年代の上海、とある雑居アパート。意地悪な大家と悪徳警察対人の良い住民達の戦いです。本格的マジシャンがでてきたり、ミュージカル的な要素があったりしますが、何度も言いますが、内容は吉本新喜劇そのものです。

吉本興業が招聘しているので、島木譲二がパチパチパンチを披露したり、たまよちゃんがいつもの芸を見せたりで乱入してきます。

台詞はもちろん中国語。もちろん理解できません。電光板の字幕でだいたいの台詞は判りますが、タイミングが合っていないし、一番前の席だったので、字幕を追うと舞台が見えないのでちょっと困りましたが、充分楽しいお芝居でした。中国と日本、人情喜劇のストーリーって、似ていると言うより、同じなんですね。

中国語の先生は大うけしてました。

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