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2020年3月25日 (水)

20007.探偵コナン・ドイル

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『探偵コナン・ドイル』 ハーパー

私はとても身体の弱い子供でした。月に一度は扁桃腺を腫らし学校を休んでいました。テレビは居間にしかないし、見せてはもらえないので本を読むしかありません。小学校3年生の頃だったでしょうか、児童用の世界文学全集みたいなもの30冊を完読。本棚の中の未読本は大人向けのハードカバー。小さな活字で2段組。意を決して読み始めたら止められない止まらない。これが私のシャーロック・ホームズとの出会いで、ミステリファンへの入り口となったのです。その後、小学校の図書室にあるホームズとルパンを貪り読みました。
こんな感じで本好き、ミステリ好きになった人は沢山いるのではないでしょうか。多くの言語に翻訳され、児童や生徒向けのものが数多く出版され、映画やテレビドラマ化され、今だに数多くのパスティーシュが生みだされているシャーロック・ホームズです。

『探偵コナン・ドイル』は、ちょっと変化球のホームズ・パスティーシュ。主人公はホームズの作者コナン・ドイルです。ワトスン役です。シャーロック・ホームズ役はドイルの師であるベル博士。彼は実在の人物で、ホームズのモデルとなった方です。そして、女性ジャーナリストのマーガレット・ハークネス。この3人で、あの有名な「切り裂きジャック」と対決します。
ドイルがホームズ・シリーズの第1作から次作まで4年の間があります。「切り裂きジャック」事件はその間に起こっています。作品はフィクションですが、「切り裂きジャック」事件についてはほぼ史実に基づいていて、実在の人物が登場しています。
「切り裂きジャック」というと元祖「猟奇連続殺人」です。時代は130年前。指紋採取もなかった時代です。ロンドンの人たちは恐怖に慄きました。(現在では「クリミナル・マインド」でFBIのBAUが毎週猟奇殺人を解決していますけどね。)
ホームズでなくドイルに事件を解決させるというアイデアは素晴らしい。リアリティのあるストーリーに独自の推理と解決。人物の描写も良くて私好みの作品。大いに堪能させていただきました。

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コメント

本とはそれほど深いお付き合いだったのですね。図書館勤務もごく自然の成り行きだったことが改めて理解できます。僕はホームズにはそれほど親しみませんでしたが、ルパンシリーズはほぼ全部読んだつもりです。でもルパン3世は好きになれません。そういう人は多いのでは。

投稿: 小谷けん | 2020年3月30日 (月) 16時31分

私はルパン三世大好きですよ。好きになれない気持ちもわかる気がするけど。

投稿: 本人 | 2020年3月31日 (火) 19時54分

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