« デ杯、日本の敗戦とコロナウイルスの影響 テニスイベント軒並み中止 | トップページ | 20007.探偵コナン・ドイル »

2020年3月18日 (水)

20006.『白い悪魔』

Img_3313

『白い悪魔』 スタンズベリー

最近益々「欲望」を感じなくなったように思う。元々「欲」が強いほうではないと自分では認識しているけれど。
鈍感になったとか、気力が萎えたとかではない。
庭に咲く花を見て可憐だと思うし、沈丁花の香りを運ぶ風を心地よく感じられる。
美味いものを食べたいとは思うけど、わざわざ遠くまで出かけたり、店の前で並んだりしてまで食べたいとは思わない。
テニスはもっと上手くなりたいと思うし、試合に勝ちたいとも思うけれど、勝つことだけを目指そうとは思わない。
街を歩く女性を、綺麗だとか可愛いとか思う。それだけで満足。
欲しいものがないわけではない。でも、それを手に入れるためにしなければならないことと、手に入れた後に得られるメリットを考えると、別に欲しくないわ、と思ってしまう。
人と争ってまで我を通す気はない。
好きでもない人と付き合う必要のない生活。
もしかしたら、これが幸せで充実した生活なのかもしれない。

『白い悪魔』は美しい女性の独白の物語。彼女の周りには死が付き纏う。
淡々と語られるその内容は相当ギトギトしています。
欲望のぶつかり合い。そこまでして金が欲しいのか。立場を守りたいのか。
モノクロか紗がかかった映像で綴られたようなサスペンス映画を見ているような気分でした。
春の陽がポカポカ暖かかったベランダで読了。

|

« デ杯、日本の敗戦とコロナウイルスの影響 テニスイベント軒並み中止 | トップページ | 20007.探偵コナン・ドイル »

コメント

「欲望」を抱かないことこそ「幸せで充実した生活」そのものですよね。「欲望」は「夢」や「目標」とも類似しています。大人は「夢」や「目標」を持てと子供に教えます。確かにそれに向かう道程が充実したものになることはあります。しかし、満たされなければ苦しさや挫折感となり、満たされればその後に燃え尽き症候群などに襲われます。ではどうすればいいかと言うと、その瞬間、つまり今を大切にすることです。なんて、人の受け売りでして、わかってても今を楽しむことができずにもんもんとしていますが。でも、「欲望」を捨てることでとても楽になることは、多くの人が認めることでしょう。

投稿: 小谷けん | 2020年3月22日 (日) 20時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« デ杯、日本の敗戦とコロナウイルスの影響 テニスイベント軒並み中止 | トップページ | 20007.探偵コナン・ドイル »