« 砂入り人工芝コートの功罪 | トップページ | Wimbledon 2019 女子シングルス決勝 »

2019年7月 3日 (水)

19015.『葬送の仕事師たち』


71unrafml_ac_ul320__20190703113201

『葬送の仕事師たち』
井上理津子

ここ数年の間に父、義父を見送りました。
父の葬儀では葬儀社の担当者がとても良いかたで、気持ち良く見送れました。

義父の葬儀では、残念なことに担当者の言動に妻がとても嫌な思いをしてしまいました。
棺の蓋を閉じる際、最後に担当者が長々とお別れを言ったのです。
最後に言葉をかけるのは、母親や自分たち娘であって欲しかった、赤の他人に白々しい言葉を長々とかけて欲しくなかったとの妻の思いです。
この担当者は事後の処理でもミスがあり、対処の仕方も酷くて、四十九日の法要では担当を外してもらいました。
その際、上司の方にお聞きしたのですが、その葬儀社では式の進行の細部は担当者の裁量に任せられているそうです。
喪主側の思いはそれぞれだと思うので、臨機応変な対応が必要です。義母や妻を含めた娘たちの思いを汲み取ってくれなかったのは残念だと思いつつ、難しくて大変な仕事だと感じました。

葬儀、法事には決まりごとがあります。娘が葬儀関係の仕事をしている身近にいる人に、なぜこうしないといけないの、と聞くと、昔からやっていることだからとの返答。
いや、つい最近まで土葬が多かったはず、火葬での儀式は昔からあったのではないと思う。
つい余計なことを言ってしまう私。

そんなこともあり、どこかの書評でこの本を知りKindleにダウンロードしていました。

登場する方は皆さん仕事に真摯に向き合っている方ばかりです。以前はボッタクリのひどい仕事してたとの懺悔もあります。人が嫌がることを仕事だし、いまだに差別的意識を持つ人も多いようです。
人間いつか死ぬし、死んじゃったら何もわからない。葬儀屋のコマーシャルじゃないけど、葬儀は残された人の為かもしれない。故人の思いを葬儀に込めて、残された人の良い思い出とする為の儀式だと。その為には生きている間の関係が大切なのだと思います。

難しいインタビューだったと思います。著者も気を使い、難しかったと書いているのですが、さらっとした気持ちで読み進めることができます。中盤以降で筆者が女性であることに気がつきました。『さいごの色街 飛田』の著者井上理津子さんでした。この方凄いです。

|

« 砂入り人工芝コートの功罪 | トップページ | Wimbledon 2019 女子シングルス決勝 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 砂入り人工芝コートの功罪 | トップページ | Wimbledon 2019 女子シングルス決勝 »