« 16009.メディアと自民党 | トップページ | 16011.冬の灯台が語るとき »

2016年5月 3日 (火)

16010.黄昏に眠る秋

Img_0107

『黄昏に眠る秋』 Kindle版–

ヨハン テオリン (), 三角 和代 (翻訳)

3
月発行のポケミスはテオリンの『夏に凍える舟』。エーランド島シリーズ4作目完結編ということで、1冊目から読もうと思いKindle版で。
テオリンはスウェーデンの作家、エーランド島はスウェーデン本土に寄り添うように位置するバルト海にある細長い島。現在は本土とは橋で繋がっています。このシリーズは、この島の歴史と現在を繋ぐ物語です。
霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になったのは二十数年前。この事件がストーリーの中心なのですが、物語はそれ以前から語られます。どうやらこの作品の本筋は、この島の自然とそこに暮らす濃密な人間関係を持つ住民たちの物語。ミステリの形を持つ洗練された民話とも言えます。
物語は過去と現代を行きつ戻りつしながら、事件の進捗も気にしつつ、エーランド島の自然と暮らしに浸っているうちに、気が付けば終盤に差し掛かっていました。
探偵役は元船長の老人。事件解決の為に積極的に動き回る体力はありません。田舎なので車以外の移動も不自由です。優れた洞察力と人間関係により事件の真相に迫ります。終盤の盛り上がりはお見事。もっと読みたいと思いつつ、心地よい読後感をいただきました。

内容(「BOOK」データベースより)

霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた二人を待つ真実とは?スウェーデン推理作家アカデミー賞、英国推理作家協会賞受賞の傑作ミステリ。

著者略歴 (BOOK著者紹介情報」より)

テオリン,ヨハン

1963年にスウェーデン、ヨーテボリに生まれる。ジャーナリストとして活動するかたわら、2007年に「エーランド島四部作」第一巻となる『黄昏に眠る秋』で長篇デビュー。同書でスウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞および英国推理作家協会(CWA)賞最優秀新人賞を受賞。2008年に発表した同第二巻となる長篇第二作『冬の灯台が語るとき』(以上早川書房刊)で、スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀長篇賞、CWA賞インターナショナル・ダガー賞、「ガラスの鍵」賞の三冠に輝く

 

三角/和代

1965年福岡県生、西南学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報
フォーマット: Kindle
ファイルサイズ: 657 KB
紙の本の長さ: 396 ページ
出版社: 早川書房 (2013/3/10)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B00CL67PEK







|

« 16009.メディアと自民党 | トップページ | 16011.冬の灯台が語るとき »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174694/65290631

この記事へのトラックバック一覧です: 16010.黄昏に眠る秋:

« 16009.メディアと自民党 | トップページ | 16011.冬の灯台が語るとき »