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2015年11月13日 (金)

15022.14歳からの哲学

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14歳からの哲学 考えるための教科書』 単行本 2003/3/20

池田 晶子  ()

こちらが娘の夏休みの課題図書です。40年程遅くなりましたが読んでみました。
正直、こっちのほうが難しい。「哲学」といっても、カントやプラトンが出てくるわけではなく、私たちが普段使っている平易な言葉で語られています。だから難しい。読んで覚えれば良いのではなく、考えて知らなければいけないからです。「41歳~」は世の中の事象をテーマに書かれていたので、ある程度話が具体的でした。この「14歳~」はとても抽象的です。難しい言葉を読んで覚えて、具体的事実を判ったつもりで評論し理解したつもりになることができないのです。14歳にこの本の内容が理解できるか?と思うのは大人の思い上がりでしょうか。大人より若い人の方が柔軟な頭で、より考え知ることが出来るはずです。感受性が低くて、なーんも考えないで生きていた私が、14歳でこの本を読んでいたら、なんて考えてしまいます。
運動音痴の中学の秀才同級生が、共産主義のシステムが良いと思うと作文に書いたとき。僕を含めた多くのクラスメイトが、非国民だと非難しました。でも、非難した奴らは、共産主義のなんたるか、国家と国民の関係がどうあるべきかについて全くの無知であり、考えようともしなかった。真剣に考えていたのはその秀才同級生だけだったのです。今でもそのことを頻繁に思いだし悔やんでいます。あの時、皆で真剣に政治のシステムを知ろうとし、議論できなかったことを。

娘はこの本の最初の2ページを読んだだけで夏休みの宿題である感想文を書けたそうです。今、生きていることが楽しいかと問いかけ、楽しいと思う人は楽しい、楽しくないと思う人は楽しくないと書いてあります。私の若い頃は、何か楽しいことはないかといつも探していたような気がします。最近になってやっと何事も楽しいと思えば楽しいのだと判るようになった気がします。娘はとても楽しそうにしています。学校での人間関係や忙しい生徒会の仕事も、愚痴を言いながらも楽しそうです。羨ましいです。

娘は感想文にどんなことを書いたのでしょう。

著者からのコメント

登録情報
単行本: 209ページ
出版社: トランスビュー (2003/3/20)
言語: 日本語
ISBN-10: 4901510142
ISBN-13: 978-4901510141
発売日: 2003/3/20
商品パッケージの寸法: 20.8 x 14.8 x 1.8 cm

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2015年11月 2日 (月)

『.父の詩集』 福岡市総合図書館にて②

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父は詩集を3冊、句集を1冊自費出版しています。国立国会図書館のサイトで検索したら、福岡市総合図書館に所蔵されていることがわかりました。4冊とも閉架の『竹内實文庫』に配架されていますが、他に2冊が開架の郷土資料にありました。すべて禁帯出資料。館内での閲覧に限られます。
竹内實さんは、「日本における中国研究の第一人者。社会科学的視点に加えて、文学・思想・歴史学などの視座も含む総合的な現代中国論を構築し、人々の真の中国理解に大きく貢献した。(ふーあ 福岡アジア)」京都大学の名誉教授で、『福岡文化アジア賞』を受賞されました。父親は若い頃仕事絡みでご一緒させていただき、その後も親しくさせていただいていたようです。受賞のお礼にとこの図書館に中国関係の貴重な資料などの蔵書を寄贈されたのですが、その中に父が送りつけた詩集があったのだと思います。
開架の郷土資料も地元の有名な詩人の方が寄贈したコレクションでした。父の詩集の遊び紙には、父の献辞が書かれていました。どなたのコレクションだったのかは失念してしまいました。この図書館のサイトを見てもわかりません。それくらいのことが判るようにサイトの整備をお願いしたいですね。なんて、偉そうですね。閲覧した時にちゃんとメモしなかったことは、司書見習いとして失格です。
父の詩集は自費出版で一般には一切流通していないと思います。それが図書館に配架されているのは、そのコレクションが受け入れられる価値があるものだと認められる方に父が送り付けたからです。もし何か本を出版することになったら献本すべきですね。とは言っても、私には出版できるほどの文章を書く才能もないし、そのコレクションが価値あるものだと認められるような方との親交もありません。

父は平成2791日午前77分に亡くなりました。85歳でした。
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月の中旬までは、図書館や映画館に行くほど元気でした。一昨年の春に膵臓癌の手術をしてからの2年半は父にとって真の余生でした。58歳で仕事を辞めた後は、週1コマ短大の講師を6年間勤めた以外は全く働くことなく読書三昧。たまに映画を見に行ったり、図書館に行ったり、母親が段取りした旅行に行ったりする以外は殆ど実家で本を読んでいました。亡くなる直前に同人誌に発表した詩が地元紙に紹介されたこともあって、「詩人」として死亡記事が掲載されました。「詩人」として死ねたことは、父にとって満足できる最後だったと思います。死にたくなかっただろうけど。

父を直接知っている方以外には、亡くなったことをお知らせしませんでした。ご報告が遅くなって申し訳ありません。また、葬儀にご参列いただいた方、供花、弔電をいただいた方には心から感謝申し上げます。

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