« 「ムーンライト・マイル」 | トップページ | テレビは余命七年 »

2011年8月26日 (金)

「池上彰の宗教がわかれば世界が見える』

1314286468074.jpg

池上彰  文春新書

常々、世界中の宗教や民族の対立の仲介が出来るのは、宗教に対していい加減な日本人しかいないと思っていました。でもそのためには、主な宗教の基本的なことぐらいは知っておくべきだと思い、たまに読みやすく書かれた宗教解説本を読まなければと思います。分かりやすいと言えば池上彰さんしかいないですよね。
この本を読んで、仲介者としての日本人の可能性への思いが強くなりました。日本人は宗教に対して「いい加減」なのではなく、「寛容」なんですね。無宗教ではなくどんな神様ともちゃんと付き合えるのです。
何でも思い通りに生きていける人はいません。他人と関わりなく生きていける人もいません。そして誰もが死にます。何事も人間がコントロール出来ないのです。伝統的な宗教が発生した時代は常に飢えへの怖れがあり、「死」が身近にあったでしょう。そのどうしようもない畏れを、ストレスからの解放の手段が体系化されたのが宗教なのではないでしょうか。この手の届かない畏れが神であり各宗教の教義の違いは、プロセスの違いでしかありません。究極皆同じ神を信じているのではないでしょうか。信じ方のプロセスの違いだけで対立し争うのは馬鹿げていると思います。
なんか大層なこと書いてしまったけど、恥ずかしい告白。「南無阿弥陀仏」と「南無妙法蓮華経」の違いを知らなかったうえに、正確に漢字で書けなかったこと。この間墓参りに行った我が家の寺が何宗か自信を持って言えないこと。やはり私の宗教観は寛容ではなくいい加減なのです。
「目から鱗」だったこと。神道に教典がありそれが「古事記」「日本書紀」に、なんと「万葉集」「風土記」。「目から鱗が落ちる」は聖書の一節からきていること。
流石にわかりやすいジャーナリストの池上彰さん。インタビューした7人の人選が良い。特に最後の養老孟司さんとの話は全文引用したいくらい。読んで良かったです。

|

« 「ムーンライト・マイル」 | トップページ | テレビは余命七年 »

コメント

According to my analysis, billions of persons all over the world receive the loan at various creditors. Hence, there's a good chance to find a student loan in every country.

投稿: CHRISTENSEN21Tia | 2011年9月 1日 (木) 16時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/174694/41359179

この記事へのトラックバック一覧です: 「池上彰の宗教がわかれば世界が見える』:

« 「ムーンライト・マイル」 | トップページ | テレビは余命七年 »