M09007.GOEMON
監督の紀里谷さんのことは、宇多田ヒカルの元旦那ということしか知りませんでした。もちろん前作の「CASSHERN」も観ていません。型破りの時代劇ということで観にいきました。
織田信長が明智光秀に討たれ、秀吉の世に。天下の大泥棒石川五右衛門はきままな泥棒家業に勤しむが、秀吉の更なる欲望と、石田三成、家康の野望に巻き込まれる。三成配下の霧隠才蔵、家康配下の服部半蔵、茶々との過去の因縁や、五右衛門を旦那と慕う猿飛佐助がからんで五右衛門大暴れ。というストーリーですが、時代考証なんて全く無視のニュータイプ時代劇です。登場人物は丁髷ではありません。建物や衣装も無国籍風。刀も日本刀ではないし、機関銃までも登場。殺陣もいままでにないほど大袈裟で、江口洋介と大沢たかおは完全にアクションスターです。大沢さんにはちょっとしんどかったような気もしますが。江口さんのシェイプアップされた身体は見事でした。
紀里谷さんのターゲットは日本ではなく海外なのでしょうね。この時代の物語を散々見てきている我々日本人はすんなりストーリーに入りきれない気がします。時代劇と思わずに派手なアクションと映像を無条件で楽しみ、込められたメッセージを感じ取るべき作品ですね。モチーフは日本の安土桃山時代ではなく、現代世界です。憎しみの連鎖は断ち切るべきなんです。そうですね、紀里谷さん。
一番の儲け役はガッレジセールのゴリだと思います。ラスト直前のシーンを演じるにはちょっと二が重かったかもしれませんが、はまり役でした。
茶々役の広末涼子はちょっと残念。彼女の演技力は認めます。「おくりびと」の彼女は素敵でした。今回は衣装、ヘア・メイクに違和感がありました。私の目にはちっとも綺麗に見えませんでした。子供時代を演じた福田麻由子ちゃんは綺麗で上手でした。
ロケ無し。すべてがセットとグリーンバックで撮影されたそうです。とても豪華で綺麗な映像ですが、どうしても無機質になってしまいますね。日本らしい緑溢れる森の中での殺陣も見たかったような気がする私はセンスがないのでしょうか。
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