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2008年5月14日 (水)

08010.クレイジーヘヴン

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垣根涼介 幻冬舎文庫

仕事中にふと立ち寄った古本屋で購入。店主らしきおじいさんは友人らしい方に肩のマッサージをしてもらっている最中。350円の値札が付いていたのですが、300円にしてくれました。

主人公は関東の地方都市で旅行代理店に勤める坂脇。27歳。平凡なサラリーマンだけど、孤独で破滅型性格ながら常識的で冷静。職場で上司を殴り退職したり、車上荒らしの犯人を自ら捜し当てボコボコにしたりしながらも、普通に暮らしていた。ある日、馬鹿な同僚を脅した美人局のヤクザを殺してしまい、その情婦圭子23歳と暮らし始め、生活が狂ってくる。
坂脇と圭子、それぞれの視点で描かれるのだけれど、どちらも狂気に向かいながら心の内には常識をわきまえている。常識を持っているが為に弱みに付け込まれ堕ちていく。人間の強さや弱さ、常識、非常識、大袈裟にいえば、どう生きるべきかを考えさせられるかもしれない作品。さらっと読めて後味も悪くありませんでした。

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