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2008年5月 4日 (日)

08009.変わらぬ哀しみは

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ジョージ・P・ペレケーノス  ハヤカワ文庫

「デレク・ストレンジ」シリーズの最新刊です。正直このシリーズ、「ワシントン・サーガ」のシリーズと比べると、私にとっては入れ込むことの出来ないシリーズでした。今回もペレケーノスの新刊ということで半分は義務感から読みました。ところが、今までのストレンジ・シリーズとは違います。序盤はデレクの幼い頃のエピソード。ちょうど私が生まれた頃です。最近幼少期の話にやたら弱くなっているので、ちょっと辛かったけど、デレクが夢かなって警官になってからは一気に引きずり込まれました。これぞ、ペレケーノスの真骨頂。差別、貧困、戦争に影響され、堕ちきった人間、抵抗しながらも堕ちていく者、それでも自己を律し幸せに暮らすべく努力する人。クールにこだわりを貫く人。キング牧師暗殺にかかわる暴動という大事件までを当時のアメリカ社会に翻弄される普通の人々の描写はお見事です。

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