08007.鴨川ホルモー
万城目 学 産業編集センター
第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作だそうですが、この賞のこと知りませんでした。現在放送されているドラマ「鹿男あをによし」の原作者のデビュー作です。
タイトルだけでは内容を全く想像できない。梗概を読んでも何のことだか、本編読んだ後でもストーリーを説明するのはとても難しい。簡単に言うと、京都を舞台にした学生たちの、あるサークル活動を描いた青春(半分ラブ)ストーリー。このサークルがとっても不思議。「京都大学青竜会」という名前からして、とっても怪しげ。メンバーたちはとても不思議な力を会得し、「京都産業大学玄武組」「立命館大学白虎隊」「龍谷大学フェニックス」と「ホルモー」を戦うのです。最近の学生は私たちの頃とは全く違う恋愛感情を持ち、生活していると考えていたのですが、ここに描かれるのは、大昔から受け継がれているらしい「ホルモー」に翻弄されながらも、私が学生の頃と変わらぬ学生たちの生活。でも、大きく違うのは古式ゆかしい?「ホルモー」と現代的な「携帯電話」「メール」「コンビニ」。この対比がとてもユニーク。どれだけ生活が便利になっても、人間は古来よりのしがらみから逃れられないのでしょうか。適度の知的刺激、思わずあんぐりしてしまう展開、ちょっと胸キュンとなったりと、楽しく読めた1冊でした。
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