08005.普通の家族がいちばん怖い―徹底調査! 破滅する日本の食卓―
岩村 暢子 新潮社
「変わる家族変わる食卓」で晒された食卓の実態、「“現代家族”の誕生―幻想系家族論の死」で気が付かされた食卓の幻想。第3弾がこれ。クリスマスとお正月の食卓の実態から現代社会が抱える問題が浮き彫りになります。高校生の子供にサンタが実在すると信じさせることに注力する母親。イルミネーションの飾りつけは一生懸命なのに、料理の手作りは一切なし。お節を作る親を一切手伝わない子供。でも、一番の問題は「料理は手作りに限る」「日本の伝統は後世に伝えるべきだ」などと言いながら、一切を行動に移していないことだと思う。
「お節」は、裕福な家がお正月中使用人が休みなので、休み前に作らせたものだったのではないか。だったら、高級なお節セットを買うという行為はおかしくない。また、少なくとも、ちょっと前までは正月三が日は何もかもが休みだったから、食事をまとめて作っておく必要があった。現在では正月から何でも手に入るのだから、作り置きの必要は無い。クリスマスはキリスト教の行事。信者以外は何もすることは無い。滅多に作らない料理だったら調理済み冷凍食品のほうが美味しいに決まってる。でも、何もしないことへの罪悪感はだけはある。言い訳も用意されている。そこが問題。コンビニ弁当でもインスタント食品でもいいじゃないか。言い訳しないでどうどうと使おう。でも、それが私たちにとって本当にいいことなのかは考えるべき。
アマゾンのレビューはネガティブなものが多いです。まあ、この本の内容を信じたくない人が多いでしょうから。帯にある養老さんの「S.キングより怖い」は本当でした。
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