08003.ライラの冒険「琥珀の望遠鏡」上・下
P・プルマン 新潮文庫
「ライラの冒険」3部作の完結篇。
パラレルワールド全体に渡る争いに完全に巻き込まれたライラとウイル。ライラは母親に拉致され一時はウイルと逸れてしまいます。再会を果たした二人は死後の世界にまで足を踏み込みます。一方、ウイルと同じ世界に暮らしていたメアリーも二人に出会うために別の世界に足を入れます。琥珀の望遠鏡を自ら発見、製作し、パラレルワールド全体に起こっている「何か」のヒントを見つけ出します最後まで読んでも、ハッキリとした結論は良く判らなかった。どうやら「死生観」について書かれたファンタジーのような気がします。人間が死ぬとどこに行くのか、すべての生は誰かにコントロールされているのか。すごく簡単に言うと、人間の幸せってなんだろうってことですね。大人になると失ってしまう何か、死んでしまうと何を失うのか、それを考えさせられる話でした。難しいこと考えないで、ライラが大人になるための冒険物語として読むのが正解かもしれません結論的なものとしては、「輪廻転生」「極楽浄土」かな。唯一神を否定しているようにも感じられます。一部、アメリカのカソリック信者がこの作品のボイコットをしていると聞きました。まあ、そんなこともありうるだろうと思う内容でした。
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