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2006年11月18日 (土)

06030.ローマ人の物語29

すべての道はローマに通ず [下]   塩野七生  新潮文庫

061111rome_002水道、医療、教育について書かれています。

水道はローマ街道と同じく技術的にも素晴らしいもので、2000年近く経った今でも使えるものらしいです。街道と水道は皇帝、すなわち「官」が建設、管理していて基本無料。ローマ人にとってのインフラとは生きていく上で最低限必要なもの。指導者層はその整備、維持をするのが使命だと認識していたようです。

医療と教育については民間に任されていたようです。公立の病院、学校はなかったようですが、医者、教師が活動する自由と制限はカエサルによってきちんと整えられていました。その制度は理にかなっているように思います。

現在、日本では「教育基本法」が改悪されようとしています。論点は「愛国心」。これは強制されるものではなく、皆がそう思える国を政治家が作るべきものではないでしょうか。昔は優秀な子供がいると、「末は博士か大臣か」と言ったものですが、今となっては死語になっています。政治家の汚職や国民を馬鹿にした政治の進め方で、政治家はダーティーなイメージになってます。誰も今の政治家に憧れたりしてません。「教育基本法」を変えるよりも、ローマの皇帝や指導者のように、国民にのために働き、尊敬される政治家が現れれば、愛国心は皆が持つことになると思います。

ローマでは大衆の人気が政治に直結していたようです。富は名誉についてくるものだったのではないでしょうか。やらせの討論会を開いて国民の声を聞いたことにするなんて、正当性はまったくありません。ローマ人の物語を読んでいると人間って進化してないんじゃないかと思ってしまいます。

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